行雲流水の如くに

北海道で気ままに暮らしています

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

沖縄の悲しみ、いつまで続くのか。

6月23日は沖縄慰霊の日だった。 住民を巻き込んだ激しい戦闘で20万人以上が亡くなった。 慰霊する人々をあざ笑うように、米兵による少女の強姦事件が2件も発生していたことが判明した。 (最近は強姦罪のことを不同意性交罪というらしいが、こんな分かりにく…

再加速する円安、どう動くか日銀。

円安が止まらない。 26日のニューヨーク外国為替市場で一時160円80銭をつけた。 米国の長期金利は4.5%前後で、日本は1%前後だ。 これだけ金利差があればカネの流れはドルに向かう。 水は低きに流れると言うがカネは金利の高きに流れる。 これだけの金利差…

石橋湛山にみる政治家の出処進退ーーー対極にある岸田首相

このところの自民党の政治家の出処進退はみっともなさばかりが目立つ。 裏金問題で検察に立件されて辞職した議員もいるが、大部分は口を拭って「知らぬ存ぜぬ」だ。 誰一人責任をとらぬまま、9月の総裁選で表紙を変えればなんとなるという考えなら甘い。 岸…

自民党はもはや「魑魅魍魎」の世界だーー国会が終わると裏でうごめく

自民党は通常国会で立憲民主党から出された不信任案を否決した。 造反して賛成に回った議員はいなかったので、全員が岸田首相を信任したということだ。 ところがその舌の根も乾かないうちに「岸田下ろし」が始まった。 自民党というところは、通常の常識が働…

花は合掌に開けて春に因らず

香は禅心よりして火を用うることなし 花は合掌に開けて春に因らず 菅原道真 静かに座禅していると、自然に良い香りが心から発する。 花は春が来たから咲くのではない、合掌で花が開くのだ。 合掌というのは両ほうの掌(てのひら)を顔・胸のまえで合わせて拝…

女性が投票に行けば戦争は起きない

女性に参政権が与えられたのは、戦後の1946年。GHQによるものだった。 納税額に関係なく男性に参政権が与えられたのが大正14年(1925)だが、この時女性にも参政権をと婦人参政権運動が起こされた。 この運動の中心にいたのが、ガントレット恒子だ。 明治6年…

東京都議会の実態や小池知事の実績検証が報道されないのはなぜなのか?

最近、失言でやめた知事は静岡県の川勝知事だ。 それが本当にやめるような失言だったのか、忘れることが得意な日本人にはもうどうでもよいことかもしれない。 2016年の都知事選で小池百合子候補者は7つのゼロを打ち出した中の一つに「満員電車ゼロ」がある。…

裏金国会のどさくさにおかしな法案が通っている

抜け穴ばかりの政治資金規正法が国会を通過した。 この法案でさんざん立ち回りを演じた主犯格の自民党はもとより公明や維新も同罪であろう。 公明や維新はなんだかんだと御託を並べるが最後は自民党にすり寄る。 権力とはそんなに魅力のある蜜なのだろうか?…

次の自民党総裁、立憲民主党代表は誰がいい?

次の解散総選挙は政権選択選挙になるだろう。 今までのような自民・公明による絶対的多数獲得という図式にはならない。 与野党が拮抗する。 9月になると自民党も立憲民主党も総裁選や代表選がある。 その意味でここで決まった総裁なり代表が次の首相をかけて…

井戸は汲まなければ必ず涸れる

今の日本で水道を使わずに井戸を使っている家庭はどのくらいあるのだろう? おそらく2~3%くらいだろうか。 1950年の水道の普及率は26%程度、大部分の家庭は井戸を使っていた。 風呂を沸かすのに井戸の水をくみ上げるのだが、これが結構大変だった記憶…

解散や総辞職を迫る野党党首に岸田首相は「こんにゃく対応」だった。

昨日は党首討論があった。4人の党首に対して45分だ。 最長の立憲泉代表でも26分、これでは実のある討論などできまい。 4人の党首は入れ代わり立ち代わり解散や総辞職を迫ったが、 岸田首相は「こんにゃく対応」だ。 箸でつまもうとしてもつるりと滑り落ちる…

朝日新聞の世論調査から読み解く政権交代の可能性

15,16日に朝日新聞の世論調査が行われた。 岸田内閣の支持率は22%と下位低迷で特段のコメントすることもなし。 注目したのは自民党の支持率だ。 前回5月調査から5ポイント下げて19%となったが、今の調査方法になってから(2001年4月以降)10%台にな…

自民党・経団連・連合のもたれあいが日本を賃金の上がらない国にした。

30年にわたって賃金の上がらない国というのも珍しい。 その責任は自民党・経団連・連合にある。 物価が上がらなければ賃金が上がらなくてもそれなりに生活はしていける。 このような状況にあってもあまり文句を言わない国民性に甘えていたのであろう。 この…

鹿児島県警の闇を考えるーー重大な民主主義への侵害

日本全国の警察官の人数は約26万人だ。 なかには不祥事を起こす警官も出てくるだろう。 そういう事態を想定してどの組織も内部に監察する部隊を持っている。 問題は現場サイドでその不祥事を隠蔽しようとしたことだ。 今回の鹿児島県警の不祥事は次だ。 盗撮…

男性と女性では薔薇の好みが違う

バラのファンは圧倒的に女性の方が多い。 男性は大輪系の剣弁高芯咲き、女性は中輪系で丸弁咲きのバラを好む傾向があるという。 私が最初に選んだバラは「クイーン・エリザベス」 樹高が高く大輪系で堂々としていたから。 次に選んだのが「マチルダ」 中輪で…

岸田首相に騙された維新馬場代表ーー根回し役が弱いとこうなる

岸田首相と維新馬場代表はトップ会談を行って、旧文通費の見直しを行うことで合意していた。 旧文通費は国会議員に毎月100万円支給されているもので、使い道の公開と余った場合国に返納を義務付ける法整備を行うという内容だ。 この間の根回しを行ったのが岸…

小池対蓮舫の東京都の熱き戦い始まるーー今回の都民の選択は重要だ。

東京都の知事選は実質的に小池百合子対蓮舫の戦いになる。 お互い無所属だが、小池氏を自民・公明・都民ファーストが支援し、蓮舫氏を立民・共産・社民が支援する。 小池氏は次のように出馬宣言、 もっとバージョンアップさせた東京大改革を進めていく覚悟で…

愚かなる巨額損失「農林中央金庫」の大罪

農林中金が外国債券運用で巨額損失を出した。 (農林中金は農林水産業の協同組合の金融事業を束ねる) 総資産102兆円のうち有価証券で44兆円運用しているが、USドル建てが53%にのぼる。 日本は低金利が続くので、金利の高い米国債などに投資を増やした。…

北海道の夏来る――なぜかハラスメントを考える

ハラスメント(harassment)は、嫌がらせとかいじめという意味だという。 この言葉が使われ始めたのは今から30年くらい前からだろうか。 それまではこのようなことに「おおらかな」職場が多かったと思う。 「おおらか」などと言うと是認しているように思われ…

抜け穴だらけの政治資金規正法が骨抜きになった。

20年以上にわたって裏金作りをしてきた自民党は、糧道を止められると壊滅するとでも思っているのか? 「企業・団体献金の廃止」は巣穴にしまい込んでおくびにも出さない。 「政策活動費」について少しは前進を見るかと思ったが、今度は骨抜きにしてしまった…

「消滅可能性自治体」などという言葉で人を惑わすな。

有識者でつくる「人口戦略会議」が「消滅可能性自治体」の報告書を発表した。 2050年までに20代~30代の女性人口が半減し、自治体の維持が困難になる地域を言うらしい。 私の住んでいるところもそのリストの中にあるが、なんとも腹立たしい。 30年先の話を一…

謙譲とは最大の美徳か?ーーー謙譲は時には自信の無さとみなされる

日本では「謙譲は最大の美徳」と言って評価されることが多い。 もう少し具体的に言うと、自分の能力や功績を人前で誇ったりせず、相手を立てることを第一とすること。 利害関係の無い日常生活ではこれでもよいだろう。 しかしビジネスの世界でこの言葉を真面…

自民党農林族と農業協同組合(JA)のもたれあいが日本農業を衰退させる

自民党は農村票を、そしてJAはカネをもらえれば、日本農業がどうなろうと関係ないようだ。 「農村社会をどう維持・発展させるのか」という課題を直視しない。 最大の問題は、 「農業の生産性は、日本全体の労働生産性の3分の1強に過ぎない」ことだ。 農業…

日本人は雑草が好きな国民である

静岡大学の教授の稲垣栄洋さんの専門は「雑草生態学」である。 誤解を恐れずに言えばという注釈付きで「日本人は雑草が好きな国民である」と説かれる。 確かに、日本人は雑草を完全に悪い植物だとは見ていない。 「あなたは踏まれてもくじけない雑草のような…

残念なトヨタの豊田会長の発言ーー「ブルータスおまえもか」

トヨタ自動車グループで相次いで大規模な認証不正が発覚した。 緊急の記者会見に臨んだ豊田章男会長は、 「認証制度の根底を揺るがすもので、自動車メーカーとして絶対にやってはいけないことだ」と述べた。 しかしこの後の言葉が良くない。 「残念であり、…

総選挙は来年になるという説が出てきたーー裏金問題が尾を引きポスト岸田もコマ不足

岸田総理は「打たれ強い」のか「打たれても感じない」のか、自民党内に困惑が広がっている。 衆院3補選や静岡県知事選で自民党が負けてもぜんぜん堪えていないように映る。 普通心配事があると食欲がなくなるのだが、夜な夜な会食をこなしている。 この人は…

「政治資金規正法」の修正、JNN調査で評価できない7割。

岸田首相は、公明案を丸呑みし、それでも不安に思ったのか維新の会の案も取り入れた。 ところがその修正案たるやモグラの穴のようにあちこちに抜け道を用意している。 頭を一つ叩けば他の穴からまた頭を出す。 金という糧道を絶たれると自民党は成り立たない…

大胆に行動することの利点ーー東京都知事選を考える

東京都知事選は小池百合子知事の圧勝かと思われていた。 しかし世の中の動きはすぐ変わる。 東京15区補選と静岡県知事選はどちらも立憲民主党が推す候補が勝利した。 明らかに自民党に逆風、立憲民主に追い風が吹いたということだろう。 東京知事選に慎重だ…

現状に満足せず変革も必要だーー不易流行について

「不易流行」という言葉がある。 いつまでも変わらない本質的なものを大事にしつつ新しい変化を取り入れる、ということ。 松尾芭蕉はこのことを大事にした。 別の言葉で言えば、「昨日の我に飽ける人こそ、上手にはなれり」 しかし概して従来通りのやり方を…

世知辛い世の中だが、「ただより高い物はない」

このところの物価高騰はじわじわと庶民の生活を痛めつける。 そこでなるべき節約しようといろいろ努力する。 もう一つの関心事は「健康」とか「化粧品」だろうか。 そんなところにタダ(あるいはそれに近い価格)で提供される物やサービスには注意が必要だ。…